こんにちは、Re・maison(リ・メゾン)の梅田です。
老後の住み替えは、
実は“若い世代よりも難易度が高い”分野です。
「子どもが独立したので広すぎる家を売りたい」
「段差の少ないマンションに移りたい」
「将来の医療・介護を考えて住み替えたい」
こうした理由で住み替えを検討する人は多いですが、
現場では次のようなトラブルが頻発します。
「売却価格が想定より大幅に低かった」
「新居のローンが組めなかった」
「生活費を圧迫して後悔した」
「健康状態の変化を想定していなかった」
結論から言うと、
老後の住み替えの最大の失敗原因は“資金計画と将来想定の甘さ”。
正しい順番で考えれば、安心して暮らせる住まいに移れる。
この記事では、
老後の住み替えに潜む罠、よくある失敗事例、
そして安全に進めるための具体的な方法を徹底解説します。
1.老後の住み替えが難しい理由
老後の住み替えは、若い世代の住み替えと違い、
次のような制約が大きくなります。
■ ① ローンが組みにくい
60代以降は返済期間が短くなり、
借入額も大きく制限されます。
■ ② 健康状態の変化が読みづらい
病気・介護・移動のしやすさなど、条件が変化しやすい。
■ ③ 売却・購入のタイミング合わせが難しい
単純な住み替えより調整が複雑。
■ ④ 固定費が増えるリスク
管理費・修繕積立金が年齢とともに重くのしかかる。
だからこそ
“今の暮らし+将来の暮らし” の両方を考える必要がある
のが老後の住み替えです。

2.老後の住み替えによくある失敗事例
実際の現場で多い「よくある失敗」を紹介します。
■ 事例①:売却金が想定より少なく、新居が買えない
築年数が古く、相場が下がっていたパターン。
ローンがない場合でも“売却資金が新居代に届かない”ことは珍しくありません。
■ 事例②:健康の変化を想定していなかった
徒歩圏だと思っていた買い物が、足腰が弱ると不便になるケース。
■ 事例③:管理費・修繕積立金が高くて後悔
マンションに移ったものの、
月2〜4万円の固定費が負担になる。
■ 事例④:住み替え後に急な入院で生活が成り立たなくなる
介護・医療費が増え、住まいの維持が困難に。
■ 事例⑤:買い替えローンを組んだが返済が重い
高齢でローンを組むと返済額が高くなり、生活を圧迫する。
どれも“事前に想定していれば避けられた失敗”ばかりです。

3.老後の住み替えに潜む“見落としがちな罠”
老後の住み替えには、次のような落とし穴があります。
■ ① 売却価格を楽観視しすぎる
築20〜30年の戸建やマンションは、
想定よりも安くなることが多い。
■ ② 老後でもローンが組めると思い込む
年齢制限・返済期間の短さで、借入額はかなり小さくなる。
■ ③ 無理のない生活費を計算していない
管理費・修繕積立金・光熱費の上昇を見落としがち。
■ ④ 担保評価の低い物件を買ってしまう
将来また売却する可能性を考えていない。
■ ⑤ 移動手段を考えていない
車中心のエリアだと、免許返納後に生活が困難に。
老後の住み替えは“生活の質”だけでなく
資産の出口戦略 も考える必要があります。
4.老後の住み替えを成功させるためのポイント
成功のポイントは、次の5つです。
■ ① 売却価格の現実的な査定
複数社に査定を依頼し、
“相場の中央値”を把握する。
■ ② 予算の決め方は慎重に
ローン返済より
生活費・医療費の確保を優先する。
■ ③ 管理費・修繕積立金を必ず確認
老後の固定費として負担になりやすいポイント。
■ ④ 駅までの距離と買い物動線
移動のしやすさは、将来の生活を大きく左右する。
■ ⑤ 売却・購入のタイミング調整
仮住まいが必要かどうか、
売却先行・購入先行を慎重に判断する。
“売れる家 → 住みやすい家” の順に考える
これが最も安全な住み替えの考え方です。

5.千葉市で実際に多い住み替えパターン
千葉市では、次のような住み替えが特に多いです。
■ ● 実家を売却して駅近マンションへ
人気は稲毛・検見川浜・海浜幕張などアクセスの良いエリア。
■ ● 高齢者が戸建からマンションへ住み替え
段差が少なく管理が楽になるため。
■ ● 管理費の負担が大きくて住み替えるケース
築古マンションの修繕積立増額が理由。
■ ● 子どもと近くに住むための住み替え
生活サポートを受けられる距離に引っ越す。
千葉市はマンションと戸建のバランスがいいため、
老後の住み替え先が選びやすい地域でもあります。








