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施設に入った親の家は売却できる?必要な手続き・判断の流れ・注意点を徹底解説
2025-12-01 2025-12-02

施設に入った親の家は売却できる?必要な手続き・判断の流れ・注意点を徹底解説

施設に入った親の家は売却できる?必要な手続き・判断の流れ・注意点を徹底解説

こんにちは、Re・maison(リ・メゾン)の梅田です。
親が施設に入ることになったとき、
避けて通れない問題が 「親の家をどうするか?」 です。

実務では次のような相談が非常に多いです。

「親が施設に入ったから家を売りたい」

「親がもう住まないので管理が大変…」

「空き家のまま放置したくない」

「でも本人が売却に同意できる状態ではない」

結論から言うと、

親の家は売却できるが、“親の判断能力があるかないか”で手続きが大きく変わる。

この記事では、
親が施設に入ったタイミングで家を売る方法、必要書類、注意点、
判断能力の有無による違いを、実務ベースでわかりやすく解説します。


 

1.親が施設に入っても家は売却できる?

結論として、売却自体は可能です。

ただし、

本人が売却の内容を理解できるか

署名押印ができる状態か

代理人での手続きが必要か

ここが大きなポイントになります。

■ 判断能力の有無で手続きが変わる

判断能力がある → 本人が売却手続き(委任状で代理可)

判断能力がない → 成年後見制度の利用が必須

この判断を間違えると、
売却が無効になることもあります。

                            

2.親が「判断能力あり」の場合

入院・施設入居中であっても、
売却内容を理解できる状態であれば、本人が売却可能です。

■ 手続き方法

本人が署名押印

体調が難しければ「委任状」で家族が代理対応

公的書類の手配は家族がサポート可能

■ 注意点

本人が「売却内容を理解している証拠」を残したほうが良い
(意思確認書、面談記録など)

押印が困難な場合は対面での意思確認が必要なことも

                      

3.親が「判断能力なし」の場合(成年後見制度)

認知症が進んでいる、判断能力が低下している場合は、
本人名義の家を家族が勝手に売ることはできません。

この場合は

■ 成年後見制度の利用が必須

家庭裁判所に申し立て

後見人が選任される

後見人が売却手続きを進める

売却には裁判所の許可が必要

● なぜ許可が必要?

家を売る行為は「財産の重大な変更」とみなされるため、
本人の利益が損なわれないよう裁判所がチェックするから。

● デメリット

手続きに時間がかかる(数ヶ月)

費用がかかる

スケジュール通りに売却が進まないことがある

ただし、
適切に進めれば合法的に売却可能です。

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4.売却時に必要な書類

親の家を売る場合は、通常の売却より書類が多くなります。

■ 親(本人)に関する書類

登記識別情報(権利証)

印鑑証明書

本人確認書類

■ 代理人(家族)が行う場合

委任状(判断能力がある場合のみ有効)

代理人の本人確認書類

■ 成年後見制度を利用する場合

裁判所の選任審判書

後見人の登記事項証明書

売却許可の審判書

これらが揃わないと、契約・決済に進むことができません。


5.トラブルを避けるための注意点

親名義の家を売るときのトラブルは意外と多いです。
特に以下は要注意。

■ ① 本人の意思確認が曖昧なまま契約してしまう

→ 無効になるリスクあり。

■ ② 兄弟間で売却方針の認識が不一致

→ 売却後の分配で揉める。

■ ③ 成年後見制度の手続きが遅れて売却スケジュールが崩れる

→ 買主が離れてしまうケースも。

■ ④ 空き家期間が長くなり固定資産税が上がる(特定空家問題)
■ ⑤ 不動産会社が制度に慣れていないと進まない

→ 代理売却・後見制度の経験が豊富な会社に相談すべき。

◆千葉市でよくあるケースとポイント

千葉市では次のような相談が特に多いです。

■ ● 親が千葉市に住み、子どもが県外に住んでいる

→ 委任状で子どもが代理するケースが一般的。

■ ● 認知症が進んでから相談が来る

→ 成年後見制度が必須となり、売却まで時間がかかる。

■ ● 相続と売却が同時進行になる

→ 名義変更+売却のダブル手続きでスケジュール調整が必要。

■ ● 空き家状態のまま数年経ち、管理が限界

→ 固定資産税・劣化・防犯面で急ぎ売却が必要なケースも。

千葉市では高齢者の単身世帯が増えているため、
このテーマの相談は年々増えています。

6.まとめ

施設に入った親の家は売却できますが、
“親の判断能力” が最初の分岐点 になります。

判断能力がある → 本人売却 or 委任状で代理

判断能力がない → 成年後見制度が必須

どちらの場合も、
書類の準備・意思確認・家族間の調整が重要で、
早めに動くことでトラブルを大幅に減らすことができます。

千葉市周辺で、
「親が施設に入ったので家をどうするか迷っている」
「後見制度が必要なのか判断に困っている」
という人は、状況を共有いただければ
最適な手続きの流れをご提案できますので、
気軽に相談してください。

                  

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ページ作成日 2025-12-01

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