こんにちは、Re・maison(リ・メゾン)の梅田です。
最近、マンション所有者から増えている相談がこれです。
「管理費がじわじわ上がって家計がきつい…」
「なんでこんなに値上がりするの?」
「今後もっと上がるって本当?」
「対策できることはある?」
管理費は一度上がると下がりにくく、
家計にじわじわ効いてくる固定費の代表格。
結論から言うと、
管理費の値上げは “マンションの老朽化×人件費高騰×委託費の上昇” が重なった結果。
住民の努力で完全に止めることはできないが、“抑える工夫” はできる。
この記事では、
管理費が上がる理由、値上げの背景、対策の選択肢、
そして千葉市で実際によくあるケースまで
わかりやすく解説します。
1.マンション管理費とは?
管理費とは、
マンションを維持・運営するための毎月のコスト のこと。
主な用途は次の通り。
管理会社への委託費
清掃・点検・設備保守
共用部の光熱費
エレベーター保守
防犯・セキュリティ費用
マンションが安心して住める状態を維持するための“必須コスト”です。

2.管理費が値上がりする理由
管理費の値上がりは「マンションが悪い」のではなく、
外部要因による影響がほとんどです。
■ ① 人件費の高騰
清掃スタッフ・管理人の人件費が大きく上昇中。
全国的に人材不足もあり、委託費は年々高くなっています。
■ ② 物価上昇
光熱費、設備保守、材料費など全体的にコストアップ。
■ ③ 管理会社の値上げ
管理会社の業務量は増えているのに利益が伸びず、
委託費を値上げする動きが加速。
■ ④ マンションの老朽化
築20〜30年を超えると設備更新が必要になり、
管理費も上がりやすい。
■ ⑤ 修繕積立金の不足を“管理費転用”で補うケース
本来別枠の修繕費不足を補うため管理費に負担が来ることも。

3.値上げが続くマンションの特徴
管理費値上げが起きやすいマンションには共通点があります。
■ ① 大規模修繕が迫っている
修繕計画の見直しが必要になり、管理費と積立金が増える。
■ ② 設備が多い
エレベーター複数台、24時間ゴミ出し、温水プールなど。
便利な設備ほど維持費が膨らみます。
■ ③ 管理組合の運営力が弱い
管理会社任せになり、コスト交渉が不十分。
■ ④ 中古マンションで積立不足が顕著
築古ほど管理費・積立金の見直しが頻発。
4.管理費高騰への具体的な対策
“完全に止める”のは難しくても、
“抑える”ためにできることはあります。
■ ① 管理会社の見直し(委託費削減)
管理会社を変更するだけで月数万円減るケースあり。
競争原理が働きやすいポイント。
■ ② 管理内容の無駄を見直す
清掃回数
巡回頻度
点検項目
必要以上のサービスが設定されているマンションも多い。
■ ③ 設備の更新タイミングを調整
古い設備を修理するより交換した方が安い場合もある。
■ ④ 管理組合の財務状況を把握する
積立金不足が続くと管理費の値上げが連鎖するため要注意。
■ ⑤ 中古マンション購入前に「管理費の将来値上げ」を想定
今が安くても、将来的に値上がる前提で計算しておくと安心。

5.千葉市で起きている管理費上昇の傾向
千葉市はエリアごとにマンションの特徴が異なり、
管理費の値上げ理由にも傾向があります。
■ ● 美浜区
埋め立て地特有の大規模マンションが多く、
設備が多いため管理費が高くなりやすい。
■ ● 稲毛区
築古マンションの修繕積立不足が顕著で、
管理費・積立金の見直しが増加。
■ ● 中央区
光熱費の高騰で共用部コストが上昇。
管理会社の委託費も値上げ傾向。
■ ● 花見川区・若葉区
価格帯が抑えめのため、
わずかな管理費上昇でも家計負担が重くなりやすい。
6.まとめ
マンション管理費が上がるのは、
人件費・物価・設備老朽化という避けられない理由が重なっているため。
ただし、
管理会社の見直し
管理内容の再設定
設備更新のタイミング調整
管理組合の財務チェック
など、住民側でできる対策も存在します。
中古マンションの購入・売却を考える場合、
“管理費の将来値上がり” は必ず視野に入れるべきポイント。
購入後に「こんなに上がると思わなかった…」と後悔しないためにも、
現状と将来のコスト見通しを理解しておくことが大切です。
千葉市周辺でマンション選びや売却を検討している方は、
管理費・修繕積立金・管理会社の状況を踏まえたアドバイスも可能ですので、
不安があれば気軽に相談してください。









