こんにちは、Re・maison(リ・メゾン)の梅田です。
土地を売却する際に避けて通れないのが 「測量(そくりょう)」 です。
ただし、測量には種類があり、費用も内容も全く違います。
相談で最も多い質問は次の3つ。
「測量費用っていくらくらい?」
「売主と買主、どっちが払うの?」
「そもそも測量って必ず必要なの?」
結論から言うと、
売却前に行うべき測量は“確定測量”で、相場は40万〜80万円が中心。
費用は通常“売主負担”。
ただし、測量が不要なケースもある。
この記事では、測量の種類・費用・負担者・不要な場合の判断基準まで、
初めて土地を売る人でも迷わないように徹底的にわかりやすく整理します。
千葉市周辺は境界トラブルが起きやすいエリアでもあるため、
売却前に正しい知識を持つことが大切です。
1.土地売却の測量とは?必要性と種類
土地の大きさ・境界・形状を明確にするため、
売却前の測量はほぼ必須だと言えます。
特に、千葉市のように古い住宅地が多く、
境界が曖昧になっているエリアではトラブルを避けるために重要です。
測量には大きく分けて2種類あります。
■ ① 現況測量(げんきょうそくりょう)
とりあえずの境界ラインを確認
隣地立会なし
面積の確定は不可
価格:20〜40万円
“とりあえず把握したい”場合に使いますが、
売却用としては不十分なことが多いです。
■ ② 確定測量(かくていそくりょう)
隣地所有者との境界立会
境界杭の設置
役所調査
図面の作成
将来の売却・分筆にも使える正式な測量
価格:40〜80万円が中心
売却時はほぼこの 確定測量が必須 になります。

2.測量費用の相場(確定測量・現況測量)
■ 確定測量の相場
40〜80万円
(地形・隣地数・越境・高低差により変動)
■ 現況測量の相場
20〜40万円
※ポイント
千葉市は
古い境界
私道
越境
などの要素が絡みやすく、確定測量の費用が若干上がる傾向があります。

3.測量費用の負担者は誰?
結論:
売主負担が一般的。
理由は、
「正確な面積を確定し、買主に安心して買ってもらうため」
売却側の責任と考えられているからです。
ただし、次のような例外もあります。
■ 負担が変わるケース
分筆が必要な場合
境界トラブルが買主側の事情で発生する場合
再建築不可の改善のために買主が協力する場合
大規模土地で協議に時間がかかる場合
交渉によって、費用の一部を買主が負担することもあります。
4.測量しなくてもよいケース
すべての土地で絶対に測量が必要というわけではありません。
以下の条件に当てはまれば、測量が省略できるケースもあります。
■ 測量が不要なケース
① 登記簿と現況の差がほぼない
古い土地でも、境界杭が明確に残っている場合。
② 分筆の予定がない
そのまま売却し、買主も現況で納得する場合。
③ 小規模の売却で買主が確定測量を不要とする
個人間売買や投資物件で見られるケース。
④ 建売業者が「現況渡し」で購入する場合
業者は自社で測量するため、売主負担が不要になることがあります。
ただし、“測量しないことによるリスク”は残るため、
可能なら 確定測量をして売る方が安心 です。

5.測量でよくあるトラブルと注意点
測量は意外とトラブルが多い作業です。
特に相続した土地や古い住宅地では注意が必要。
■ よくあるトラブル
① 境界が見つからない
杭が抜けている、経年で消失しているケース。
② 隣地所有者が立会に来ない
相続人が全国に散らばっているケースなどで多発。
③ 越境が発覚
ブロック塀や屋根の一部が越境していると、追加協議が必須。
④ 実測面積と登記簿面積が大きく違う
売買契約に影響するため、調整が必要。
⑤ 私道の権利関係が複雑
私道の持分がない/所有者が行方不明など。
千葉市は“古い住宅地×私道”の組み合わせが非常に多く、
境界・越境のトラブルが起きやすい地域です。
6.まとめ
土地売却において測量はほぼ必須で、
とくに 確定測量(40〜80万円) が行われるケースが中心です。
費用は一般的に売主負担で、
境界を明確にすることでトラブルの予防とスムーズな売却につながります。
一方、状況によっては測量が不要な場合や、
買主側が現況で受け入れてくれるケースもあります。
土地の状態・隣地関係・用途地域・私道の有無などによって判断が大きく変わるため、
「測量すべきかどうか」は個別判断が必要です。
千葉市周辺は境界問題が起きやすいエリアでもあり、
測量の要否や費用感を事前に把握しておくだけでも、
売却計画がスムーズになり、余計な出費も避けられます。
土地売却の準備段階で不安がある場合は、
いつでも気軽に相談してみてください。
状況に合わせて、測量が必要かどうか、費用を抑える方法なども含めてアドバイスできます。











