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土地を半分売るには?分筆・手続き・税金・注意点まで専門家がわかりやすく解説
2025-11-13 2025-12-01

土地を半分売るには?分筆・手続き・税金・注意点まで専門家がわかりやすく解説

土地を半分売るには?分筆・手続き・税金・注意点まで専門家がわかりやすく解説

こんにちは、Re・maison(リ・メゾン)の梅田です。

「土地を半分だけ売りたい」
「広すぎる土地の一部を売却したい」
「相続した土地を兄弟で分けたい」

こういった相談は、千葉市でも非常に多いテーマです。

結論から言うと、
土地の一部を売る=“分筆(ぶんぴつ)”という手続きが必須です。
ただ、分筆には測量・境界確定・用途地域の制限・接道義務など、
専門的な確認が多く、思った以上に時間とコストがかかります。

この記事では、
土地を半分売るために必要な手続き、税金、注意点、実務の流れを
初めての方でも迷わないようにわかりやすく解説します。
 


 

1.土地を半分売るには何をする?

結論:
土地を半分だけ売るには、測量して分筆し、新しい2つの土地に分ける作業が必要です。

分筆後、

片方を売る

片方を自分で使う
という流れになります。

▼ 分筆が必要な理由

登記上1つの土地をそのまま“半分だけ売る”ことはできません。
必ず「別の地番」にする必要があります。

                            

2.分筆(ぶんぴつ)の手続きと流れ

分筆の流れは次のとおりです。

■ Step1:土地家屋調査士へ依頼(必須)

分筆は資格者である土地家屋調査士が担当します。

■ Step2:現況測量

土地の形状・境界を調査。

■ Step3:境界立会(隣地との合意)

隣地所有者と境界の合意を取ります。
相続や空き家が絡むと時間がかかりやすいポイント。

■ Step4:確定測量図の作成

分筆後の境界が確定する図面。

■ Step5:分筆登記

法務局で手続きを行い、
元の土地を2つ以上の新しい地番に分離します。

■ Step6:売却活動・契約へ

分筆後に売却可能となります。

                      

3.半分売るときに必ず確認すべきポイント

土地の一部売却は、通常の売却よりも確認事項が多くなります。

■ ① 接道義務(建築可能な土地にできるか)

売る側の土地も、残す側の土地も、
両方が「道路に2m以上接しているか」 が最重要。

片方が接道できないと 再建築不可 になることもあります。

千葉市は古い住宅地・狭い道路・私道が多いため、特に要注意。

■ ② 用途地域・最低敷地面積の確認

自治体によっては
「最低◯坪以上でないと建築不可」
というルールがあります。

分筆した結果、建物が建てられない土地ができてしまうことも。

■ ③ インフラ(上下水道・ガス)の引き込み

分筆した土地が、水道管の引き込み位置によって
追加工事が必要になるケースもあります。

■ ④ 境界問題

境界が曖昧だと、分筆作業そのものが進みません。
特に相続した土地では境界標が見つからないことが多いです。

■ ⑤ 地形・高低差

高低差のある土地を分ける場合、擁壁工事や造成費が必要になります。

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4.分筆にかかる費用・期間の目安・売却時にかかる税金

分筆には想像以上の時間と費用がかかることがあります。

■ 費用の目安

確定測量:40万〜80万円

分筆登記費用:10万〜20万円

(必要に応じて)造成・擁壁工事:数十万〜数百万円

※地形・隣地の状況によって大きく変動。

■ 期間の目安

2〜4ヶ月
境界立会がスムーズなら早いですが、
隣地が多い・相続絡みだと半年以上かかるケースもあります。

◆売却時にかかる税金

土地を半分売る場合でも、
売却すれば 譲渡所得税 が発生します。

■ 譲渡所得税の基本式

売却価格 −(取得費+譲渡費用)= 譲渡所得

土地全体の取得費を
“売る部分の割合で按分” して計算します。

■ 所有期間で税率が変わる

5年超(長期譲渡):約20%

5年以下(短期譲渡):約39%

相続の場合は所有期間を引き継ぎます。

■ 相続した土地を半分売る場合

取得費の計算・測量費用の扱いなどが複雑になりやすいため、専門家に相談するのが安心です。

5.よくある失敗・注意点

失敗例①:分筆したら片方が建築不可になった

接道義務を確認せず分けてしまったケース。

失敗例②:境界立会が進まず半年以上ストップ

相続関連で所有者が複数いるケースに多い。

失敗例③:測量費が予想より高額に

高低差・擁壁・越境があったため追加費用が発生。

成功例:旗竿地を分筆 → 建築可能な2区画へ

適切な位置で分けたことで、売却もスムーズに進み資産価値も安定。
 

6.まとめ

土地を半分売るには、

測量

境界確定

分筆登記
といった手続きが必須で、
接道義務・用途地域・境界問題など、
法律・実務・地形のすべてをクリアしなければなりません。

特に千葉市は、

古い住宅地が多く境界が曖昧

私道が絡むケースが多い

最低敷地面積の制限が強いエリアがある
など、分筆のハードルが地域ごとに大きく違います。

土地の一部売却は、判断を誤ると
「建てられない土地が残る」
「分筆費用だけかかって売れない」
といった失敗につながりやすいジャンルです。

どの位置で分けたら良いか、
本当に売却できる土地が作れるか、
分筆コストをどう抑えるかなど、
第三者の視点が入るだけで判断が大幅にラクになります。

千葉市周辺で土地の一部売却や相続での分筆を検討している場合は、
気になる点があれば気軽に相談してみてください。
事前に方向性を整えておくだけで、失敗リスクはかなり下がります。

                  

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