こんにちは、Re・maison(リ・メゾン)の梅田です。50〜60代になると、日常生活や働き方、家族との距離感、そしてこれからの人生の過ごし方まで、大きく変わっていく時期に入ります。
この年代で「住み替え」を考える方が増えているのは、非常に自然な流れです。
理由はシンプルで、**今の家が“これからの人生に合わなくなってくる”**からです。
私はこれまでたくさんの50〜60代のお客様の住み替えをサポートしてきましたが、共通しているのは
「もっとラクに、もっと安心して暮らしたい」
という切実な思いです。
この記事では、老後の住み替えを成功させるために必要な視点を、Re・maison流で徹底的に解説します。
1.なぜ50〜60代で住み替えが増えているのか
この年代の方が住み替えを考える大きな理由は、次の4つです。
①今の家が広すぎる(メンテナンス負担が大きい)
戸建てに住んでいる方の多くが口を揃えて言うのは
「掃除・庭・設備修理…全部が負担になってきた」ということ。
若い頃は何ともなかった作業が、年齢とともに重荷になります。
②階段・段差・寒暖差など、身体に負担が増える
二階建てや古い家は、老後の生活に向かないケースが多いです。
特にヒートショックや転倒のリスクは大きな問題です。
③駅・病院・スーパーが遠い“車前提の生活”がしんどくなる
車の運転に不安が出てくると、一気に生活の不便さが目立ち始めます。
今後、免許返納を考える方は特に要注意です。
④公共交通・医療・買い物の近さが生活の質を左右する
老後の生活では、利便性が「資産価値」以上に重要になってきます。
住み替えの理由は人それぞれですが、共通しているのは
「無理のない暮らし」を確保したい
という思いです。

2.“老後の住み替え”の成功ポイントは「タイミング」
多くの人が間違えるのが、住み替えの“タイミング”。
結論から言うと、
「元気なうち」 に動くのが絶対に正解です。
理由はシンプルです。
① 70代になると住宅ローンが非常に組みにくい
今は“団信なしのローン”などもありますが、選択肢は極端に減ります。
② 体力が落ちると引越し作業が難しくなる
引越し作業は想像以上に大変です。
家具の処分・荷物整理・手続き…70代以降だとかなり厳しくなります。
③ 売却・引越しを子どもに頼らざるをえなくなる
自分のペースで動けるのは50・60代が最後のチャンスです。
④ 価格相場は待っても下がらない
今の相場は
・建築費上昇
・土地価格上昇
・需要増加
が重なっているため、この先5〜10年で「大幅下落」は考えにくい状況です。
だからこそ、
「動けるうちに動く」ことが最大のリスク回避になります。

3.老後の住み替えで選ぶべき家はこの3つ
結論から言うと、
50〜60代の住み替えに最適なのは以下の3タイプです。
① エレベーター付き・駅近の中古マンション
一番人気で、安心度も高い選択肢です。
理由は
・階段がない
・買い物がラク
・暖かい
・修繕や管理を任せられる
など、老後の“つらい要素”がほぼ解消されるからです。
② 平屋(またはバリアフリー戸建て)
戸建てを希望する方には、平屋が圧倒的に人気です。
平屋は
・階段なし
・掃除がラク
・将来的に介護もしやすい
という利点があります。
ただし、土地が広く必要なのでコストは高めです。
③ サービス付き高齢者向け住宅(いわゆる“サ高住”)
生活のサポートが必要な方や、一人暮らしの不安がある方は最良の選択肢です。
ただ、住宅ではなく“サービス込みの住まい”なので、費用は高めになります。
4.住み替えで多い“3つの失敗”
これまでの相談の中で、多くの人が陥る失敗があります。
失敗1|家の売却額を“希望価格”で考えてしまう
老後の住み替えでは特に
「いくらで売れるか」→「いくらで買えるか」
の順番が大事です。
希望価格ではなく、
市場価格 で判断しないと資金計画が崩れます。
失敗2|戸建てをギリギリまで持ち続ける
築30年、40年になってくると
・修繕費
・老朽化
・固定資産税
の負担が増え、売却も難しくなります。
価値が下がり切る前に売ることが重要です。
失敗3|“広さ”を優先してしまう
広い家=快適
ではありません。
老後は
動線が短い・暖かい・段差がない
この3つが最重要です。

5.後悔しないための「正しい進め方」
Re・maisonが推奨する住み替え手順はこれです。
① 今の家の価値を知る(査定)
資金計画の軸になるため最初に必須。
② 必要な生活費と老後の資金を整理
住み替えは“老後の家計”とセットで考える必要があります。
③ 条件に合う物件タイプを決める
マンションか、平屋か、サ高住か。
④ 先に売るか?先に買うか?を判断
老後の住み替えは「先買い」が有利なケースも多い。
⑤ 売却と購入のスケジュールを組む
50〜60代の住み替えほど、スケジュール管理が成功の鍵になります。
⑥ 入居後の生活シミュレーション
病院・スーパー・駅・バス停・家族の距離などを具体的にチェック。










