こんにちは。Re・maison(リ・メゾン)の梅田です。
「駅から遠い家は売れにくい」「徒歩15分超えは価格が下がる」
不動産業界では、よくこんな言葉を耳にします。
たしかに駅距離は大きな売却要素です。
ただし、“駅から遠い=売れない”は半分正解で、半分間違い。
実際には、売り方を間違えなければ、駅近以上に高く売れるケースすらあります。
ここでは、駅徒歩15分以上の戸建て・マンションが
「どうすれば相場より高く売れるのか」
Re・maisonの現場経験をもとに、実践的に解説します。
1.徒歩15分以上でも売れる物件の本質
駅距離の弱点を補う“代わりの魅力”があるかどうか
駅から遠い物件でも、買い手が「ここに住みたい」と感じる理由があれば、必ず売れます。
特に最近は、在宅勤務・車移動が前提のライフスタイルが当たり前になり、「駅近である必要がない」層が増えています。
買主が駅距離より重視するのは以下。
・間取りの広さ
・築浅・リフォーム歴
・車の出し入れがラク
・静かな住環境
・買い物利便性
・学校・病院の近さ
・管理状態の良さ(マンションの場合)
実際、当社でも「駅徒歩20分だが、広くて静かだから即決した」というケースは多いです。
つまり大事なのは
“駅距離以外の価値”を言語化して買主に届けられるかどうか
ここが売却戦略のスタート地点になります。

2.駅遠物件が“安く売られてしまう原因”は売主ではなく売り方
実は、駅距離が原因で安くなるケースはごく一部です。
本当の原因は…
■ 価格設定を誤っている
■ 魅力の伝え方が弱い
■ 写真・広告のクオリティ不足
■ 内覧導線や生活動線の説明不足
■ 売却担当者が駅距離を“弱点のまま”放置する
このどれかが揃うと、一気に価格は落ちます。
特に、
「とりあえず相場より安く出して早期売却を狙いましょう」
という売却提案は、郊外物件では致命的です。
駅遠物件こそ、
“魅力づくり”と“適正価格の見極め”が9割です。

3.【Re・maison流】徒歩15分以上の物件で“高値売却”を実現する5つの戦略
① 駅距離を“弱点”ではなく“特徴”として再定義する
例:
・車メインの人にとっては駅距離は関係ない
・駅近より静か
・子育て世帯には安全な環境
・敷地が広い=自由度が高い
買主がメリットに感じる視点に置き換え、「誰に刺さる物件か」を明確にします。
② 買主の生活動線を“物語”で伝える
買主は「その家でどう暮らせるか」で決めます。
例:
・車通勤なら1日徒歩0分
・スーパー徒歩3分なら毎日の生活は駅より重要
・南向きで午後はずっと明るい
・子どもが外で遊びやすい
・ベビーカーや荷物移動が楽になる導線
単なる条件ではなく、“生活イメージ”をセットで見せることが鍵です。
③ 高品質写真+動画+間取り解説で“視覚訴求”を強化
駅遠物件は、広告のクオリティが売却価格に直結します。
・プロカメラマン撮影
・生活イメージ動画
・家具レイアウト案
・収納説明
・日当たりの見せ方
・夜の雰囲気
・周辺環境紹介
駅距離の弱点をカバーできるのは“広告の質”です。
④ 適正価格の算出は「駅近の相場」ではなく「条件競合」で行う
郊外物件は駅近と比較しても意味がありません。
重要なのは次の3点。
・同じ駅距離帯の過去成約データ
・土地+建物のバランス
・買主ターゲットが求める条件
Re・maisonでは駅距離だけでなく
“買主心理で価格を決める”
ことを重視しています。
⑤ 売却前の部分リフォーム・ハウスクリーニングは効果絶大
駅距離の弱点を一発で挽回する方法がこれです。
・水回りの入れ替え
・クロスの張り替え
・照明交換
・外観の高圧洗浄
・玄関アプローチの整備
10〜30万円の手入れで、売却額が100万円以上改善することもあります。
4.実例:駅徒歩18分の戸建てが“相場+180万円”で売れた理由
【立地】千葉市内・駅徒歩18分
【築年数】15年
【土地】40坪
【改善費用】約22万円(クリーニング+植栽整備)
■ Before
「駅から遠い」「売れにくそう」という相談
■ After
・徹底した生活動線の訴求
・広い駐車場と庭の魅力を強調
・近隣の買い物利便を動画で紹介
・ファミリー層にターゲットを絞った広告設計
結果:
問合せ10件 → 内覧3件 → 30日で成約(相場より180万円アップ)
駅距離より“売り方”で結果は変わる典型例です。











