
こんにちは、Re・maison(リ・メゾン)の梅田です。
マンションを探していると「1階のお部屋」が目に入ることがありますよね。
「安いけどなんとなく不安」
「庭付きならちょっと惹かれる」
「子どもが走り回るから下の階がないのは安心かも」
…こんなふうに、人によって捉え方がバラバラなのが1階の特徴です。
確かに、上層階にはないメリットがある一方で、実際に住んでみて「ちょっと失敗したかも」と後悔する人も少なくありません。
今回は、1階のメリットとデメリット、後悔しやすい理由、そして「1階でも買ってよし」と言える条件まで、わかりやすくお伝えします。

1.1階ならではのメリット
まずは「いいな」と感じやすい1階のメリットから。実際に生活しているイメージを思い浮かべながらチェックしてみてください。
下の階に気をつかわなくていい
小さいお子さんが走ったり飛び跳ねたりしても、下の階に響く心配がありません。子育て世帯にとっては、気持ちがとてもラクになります。
専用庭やテラスが楽しめる
1階には庭やテラスが付いているケースがあります。家庭菜園やガーデニング、ペットと遊ぶスペースなど、マンション暮らしなのに戸建てっぽい暮らしを味わえるのは魅力的です。
価格が抑えめ
同じマンションでも階が上がるほど価格が上がるのが一般的。1階はそのぶん安めに設定されるので、条件の良いマンションを予算内で選びやすくなります。
出入りがスムーズ
エレベーターを待たなくてもすぐ外に出られるので、外出が気軽。駐車場がすぐ近くの住戸なら、買い物帰りの荷物運びもとてもラクです。
2.住んでみて気づく1階のデメリット
次に、実際に住み始めてから「しまった」と思いやすいポイントを見ていきましょう。
日当たりと風通し
周囲の建物や植栽、目隠しフェンスで光や風が入りづらく、暗く感じることがあります。特に冬は寒さがこたえることも。
湿気や結露
地面に近い分、湿気がこもりやすく、結露やカビに悩まされる人もいます。換気や除湿器などの工夫は欠かせません。
虫の侵入
庭や外から虫が入ってきやすいのは1階ならでは。夏場は蚊やゴキブリ対策が必要です。
水害リスク
立地によっては浸水の可能性があります。被害にあうと生活が大変になるだけでなく、資産価値にも影響します。ハザードマップ確認は必須です。
プライバシーと防犯
外から見えやすく、窓から侵入されやすい面もあります。防犯シャッターやセンサーライトなどの対策があるか確認しておきたいですね。
3.1階で後悔しやすい理由
実務経験の中で「やっぱりやめておけばよかった」という声を聞くことがあります。その理由をまとめるとこんな感じです。
メリットばかりに目がいき、デメリットをよく考えていなかった
音の問題を心配して選んだが、実は2階以上でも気にならなかった
庭をあまり使わず、逆に蚊や手入れの負担が増えた
将来売るときに、買い手がつきにくかった
要するに「実際に暮らしたらどう感じるか」のイメージが不足していたことが、後悔の大きな原因になっています。
4.それでも「買ってよし」と言える条件
デメリットを理解した上で、それでも満足できる1階の条件を整理しました。
水害リスクが低い立地であること
角部屋で光や風がしっかり入ること
防犯やプライバシー対策がされていること(シャッター、フェンスなど)
庭やテラスが使いやすく、手入れも現実的であること
管理が行き届いていて清掃や防犯がしっかりしていること
このあたりを満たしていれば「1階だからNG」と決めつける必要はありません。むしろ、価格や生活のしやすさという点で魅力が大きくなります。
5.内見や購入前にチェックしておきたいこと
実際に検討するなら、次のようなポイントを意識して見てみてください。
午前・午後での部屋の明るさ
窓を開けたときの風の通り道
水回りや収納のカビ臭さ
専用庭の状態や植栽の有無
夜の人通りや照明の明るさ
管理組合の修繕計画や積立金の残高
書類と現地、両方をしっかり確認することで、住んでからのギャップを小さくできます。