
こんにちは、Re・maison(リ・メゾン)の梅田です。
「新築は手が届かないけど、できるだけ新しい家に住みたい」
そう考えて、築浅マンションを探している方は少なくありません。
ここでいう「築浅」とは一般的に 築1~10年以内を指します。
新築に比べて価格が落ち着き始め、なおかつ見た目や設備は新しいまま。
そのため現在、売っている超高価格な新築と比べれば割安感があり
快適さを両立できる選択肢として人気を集めています。
今回は、築浅マンションの注意点について解説をしていきます。

1.築浅マンションの魅力は大きく3つ
新築より価格が抑えられる
新築は販売直後がピーク価格。築浅なら、ある程度値が下がった状態で買えます。
設備や内装が最新に近い
オートロック・宅配ボックス・ディスポーザーなど、快適設備を備えた物件が多く、当面リフォームも不要です。
資産価値が保ちやすい
築年数が浅いため、売却時も買い手が見つかりやすい傾向があります。
しかし一方で、築浅だからこそ注意すべき「落とし穴」もあります。
2.築浅マンションで起こり得るリスクとデメリット
築浅は「新しい=安心」と思いがちですが、実はそうとも限りません。
Re・maisonが実務で感じている、代表的なリスクを紹介します。
(1) 相場下落の影響を受けやすい
築浅物件は価格帯がまだ高く、市況の変化に左右されやすいのが特徴です。
特に購入時に高値圏で買った場合、売却時に価格が大きく下がる可能性があります。
(2) 建物不具合が発覚するタイミング
築10年前後は、施工ミスや構造不良が顕在化しやすい時期。
例:構造スリットの施工不良。耐震性を高めるはずの構造部材が正しく設置されず、
築10年以内に診断で判明するケースがあります。
保証(瑕疵担保責任)は 引き渡しから10年。
それを過ぎると、修繕費用は管理組合や住民の負担となる可能性があります。
(3) 管理状態が見えにくい
築浅はまだ 大規模修繕を経験していないため、
管理組合の力量や資金計画が把握しにくいのが実情。
また、多くの築浅は 「段階増額方式」 の積立金制度を導入しており、将来負担が急増するリスクがあります。
築浅は「今きれい」なだけで判断せず、将来コストや管理状況を想定する目線が必要です。
3.築浅マンションを選ぶときのチェックポイント
「築浅だから安心」と思い込まず、以下の観点を確認しましょう。
(1) 将来の資産価値をシミュレーション
築浅は20年後、30年後に「駅距離」「間取り」「専有面積」など基本条件が弱いと、
築年数が進んだ途端に売れにくくなる可能性があります。
立地条件・生活利便性・再開発の動きを合わせて検討しましょう。
特に立地条件に関しては資産価値に最も影響が出るので、
最も検討すべきポイントです。
(2) 管理組合の運営実態を確認
修繕積立金の残高・水準
過去の修繕実績(小規模工事含む)
長期修繕計画の有無と内容
これらを重要事項調査報告書で確認することが必須です。
(3) 施工会社・デベロッパーの信頼性
ブランドや大手だから安心、とは限りません。
過去に施工不良を起こしていないか、評判を調べておくとリスクを減らせます。
4. 「築浅信仰」に注意!築古マンションも選択肢に
実は「築年数=住みやすさ」ではありません。
1981年以降の新耐震基準に適合し、管理が良好なマンションなら、
築30年・40年でも安心して暮らせます。
例えば千葉市でも、築35年超の物件が「修繕が行き届き、資産価値が下がりにくい」として人気を集めるケースがあります。
大事なのは「築年数」ではなく「管理状態」。
Re・maisonでも、築浅にこだわらず管理が行き届いた築古を選ぶお客様が増えています。
5.プロが見た「避けた方がいい築浅マンション」の特徴
Re・maisonの経験から、次のような築浅物件は注意が必要です。
管理費・修繕積立金が極端に安い
→将来の負担増が避けられない可能性大。
入居率が低い、売り出し物件が多い
→住民満足度が低いか、将来価値が下がる懸念。
駅から遠い・周辺環境が未整備
→新築時は人気でも、時間が経つと選ばれにくくなる。
デベロッパーの実績が乏しい
→品質・施工不良リスクに直結することがあります。
築浅マンションは、
●新築より価格が落ち着いている
●設備が新しく快適
●資産価値も保ちやすい
といったメリットがあります。
しかし同時に、
▲相場下落の影響を受けやすい
▲施工不良が発覚しやすい時期
▲管理状態が見えにくい
といったデメリットも存在します。
つまり「築浅=安全」ではなく、立地・管理・将来の資産価値を冷静にチェックすることが重要です。