こんにちは、Re・maison(リ・メゾン)の梅田です。
住宅の購入をほぼ決めて、いよいよクライマックス──
そこで立ちはだかるのが 住宅ローンの「本審査」。
「仮審査は通ったし大丈夫でしょ?」
と思いたくなる気持ちはわかりますが、
本審査は“別物”です。
実際には、
仮審査OK → 本審査NG
このパターンは普通に起こります。
本審査に落ちると、
契約が白紙になる
手付金の返還問題
再審査で時間切れ
など、精神的にも金銭的にもダメージが大きい。
だからこそ、
本審査を突破するための“必要知識”を最初に押さえることが重要です。
この記事では、
本審査の仕組み、落ちる理由、通すための対策を
実務の中で頻繁に起こるケースを元に、徹底的にわかりやすく解説します。
1.本審査とは?仮審査との根本的な違い
まず、本審査と仮審査は目的がまったく違います。
■ 仮審査(事前審査)
借りられる可能性を見る“簡易チェック”
書類は少なめ
結果は早い
信用情報を確認する程度
■ 本審査(正式審査)
銀行が“本当に貸すか”最終判断
詳細な書類をもとに精密チェック
健康状態(団信)も審査
物件の担保価値も厳しく評価
つまり本審査は、
銀行が「お金を貸しても大丈夫か?」を本気で見てくるステージ です。
仮審査は“仮合格”。
本審査は“本番の入試”。
この差を理解していないと、思わぬ落とし穴にハマります。

2.本審査でチェックされるポイント
本審査のチェックは大きく4つ。
■ ① 返済能力(年収・勤務先・勤続年数)
収入が安定しているか。
転職直後・歩合制は慎重に見られます。
■ ② 信用情報(延滞・借入・クレカの扱い)
携帯の分割滞納やカードの遅れも本審査では見逃されません。
■ ③ 団信(団体信用生命保険)
健康状態が問題ないか。
持病・投薬中の場合は要注意。
■ ④ 物件の担保価値
銀行は“資産として価値がある家にしか貸さない”という前提があります。
再建築不可、接道不良、築年数、管理不良のマンションなどは
物件理由で審査NGになることも珍しくありません。

3.本審査で落ちる理由(よくある7パターン)
本審査で実際に起きやすいNG理由をまとめました。
■ ① 転職直後で勤続年数が足りない
勤続1年未満は金融機関によっては厳しい。
■ ② 信用情報に遅延がある
数年前の携帯料金・カードの支払い遅延でもアウトになることがあります。
■ ③ 他の借入が多い
車のローン・カードローンが重いと返済比率が基準を超える。
■ ④ 団信に通らない(健康状態)
胃潰瘍・糖尿・高血圧・うつ病などで落ちるケースも。
■ ⑤ 物件の担保評価が低い
築古、価格が相場とかけ離れている、再建築不可…など。
■ ⑥ 収入証明の内容と申込内容にズレがある
“盛る”と即アウト。
■ ⑦ 申込後に借入・カードを増やす
仮審査後に車のローン・分割払いを組むのは絶対NG。
4.本審査を通すための対策
ここが最重要ポイントです。
■ ① 仮審査後に“新しい借入”を絶対作らない
車・家具家電のローン、クレジットの分割も含む。
■ ② クレジットは必ず期日通りに支払う
延滞があると信用情報に記録され、本審査で跳ねられる。
■ ③ 年収や勤務情報に嘘を書かない
本審査は源泉徴収票で照合するため矛盾は即NG。
■ ④ 団信が心配なら早めに相談
ワイド団信で対応できるケースもあり、対策の幅が広がる。
■ ⑤ 物件も“銀行が貸したい家”を選ぶ
接道問題、管理状態の悪いマンション、価格の高すぎる中古は要注意。
■ ⑥ 複数銀行で同時進行
基準は銀行ごとに違うため、同時進行は普通の戦略。

5. 千葉市で起きる“本審査トラブル”の代表例
千葉市はエリア特性上、物件理由で審査NGになる事例があります。
■ ● 再建築不可・接道不良が多い
古い住宅街では珍しくなく、担保評価NGにつながりやすい。
■ ● 築古マンションの修繕積立不足
「管理状態が悪い」と判断されると本審査で跳ねられる。
■ ● 実勢価格とかけ離れた売出価格
銀行が「担保として見合わない」と判断する典型例。
■ ● 申込者の転職タイミング
IT・営業職の転職直後は審査がシビア。









