こんにちは、Re・maison(リ・メゾン)の梅田です。
ここ数年、千葉エリアでも
「団地を購入したい」
「団地リノベに興味がある」
という相談が確実に増えています。
団地は一昔前まで“古くて安いだけの住まい”というイメージが強かったですが、いまは
・価格が手頃
・駅近に多い
・敷地が広く、緑が多い
・リノベーションで見違える
という理由から、20代〜40代の購入層にも人気が高まりつつあります。
一方で、団地には団地ならではの注意点や、購入後に後悔しやすいポイントも存在します。
そこで本記事では、
プロが現場で感じてきた“リアルな団地購入のメリット・デメリット・見極め方”を、徹底的にお伝えします。
1.団地とは?いま見直されている理由
団地とは、昭和30〜50年代に大量供給された集合住宅で、広い敷地に複数棟が建ち、共用スペースや緑地が豊富なのが特徴です。
【団地が再評価されている背景】
・新築マンションが高騰しすぎて手が届かない
・中古マンション価格も上昇し、団地が割安に見える
・駅近の団地が多く、生活利便が高い
・間取りや設備が古い分、リノベで自由度が高い
・敷地が広く、建物密度が低い
・駐車場が安いケースが多い
実際、千葉市の稲毛海岸・検見川・幕張エリアでも、昭和築の団地は今も安定した需要があります。
「価格が手頃で、無理なく住宅ローンを返せる」
という点は、多くの単身者や若い夫婦にとって大きな魅力です。

2.団地購入のメリット
メリット1:価格が圧倒的に手頃
同じエリアの分譲マンションと比べて、団地は2〜5割ほど安く買えるケースが多いです。
例
同じ駅徒歩10分
・一般的な中古マンション:2,800万円
・同条件の団地:1,200〜1,800万円
これは圧倒的な魅力で、家賃より安い支払いで購入できることも珍しくありません。
メリット2:駅近立地が多く資産性が読みやすい
昭和の団地開発は、
「利便性の高い場所+広い敷地」
がセットになっていました。
マンションが高すぎる現在、団地は“駅近の割安物件”として再注目されています。
資産価値=立地で決まる
という不動産の基本原則に照らせば、団地はむしろ堅い選択肢です。
メリット3:敷地が広く、緑が多い
緑地や児童公園、広い共用スペースがある団地は、子育て世帯に人気です。
タワーマンションにはない
「のびのびとした空間」
が魅力です。
メリット4:リノベーションを前提に考えやすい
間取りが古く、設備も昭和仕様のため、
リノベ前提
で購入する人が多いです。
・和室を洋室へ
・キッチンを対面化
・浴室拡張
・収納増設
自由度は意外と高く、リノベで大変身します。

3.団地購入のデメリット(ここは必ず知っておくべき)
団地は良いことばかりではありません。
むしろここを理解していないと後悔します。
デメリット1:エレベーターなしが多い
4階建て・5階建てにエレベーターがない団地は非常に多いです。
階段生活に慣れていない方には負担になります。
特に
・子育て期
・高齢期
には影響が大きいです。
デメリット2:給排水管が共有のため、リノベ範囲に制限あり
団地の多くは旧式の配管構造で、
水回りの移動が制限される
という問題があります。
完全自由なリノベができるわけではありません。
デメリット3:駐車場の確保が難しい団地もある
団地によっては駐車場が不足しており、
外部駐車場を借りる必要がある
という場合もあります。
これは毎月の支出に大きく影響するため要チェックです。
デメリット4:高齢化が進んでいる
団地の人口構成は、
高齢者の割合が非常に高い
傾向があります。
コミュニティの雰囲気を確認することは重要です。
デメリット5:将来的な建替えはほぼ無理
敷地が広すぎ、権利関係が複雑なため、建替えはほぼ不可能です。
将来的な大規模修繕と管理状態が資産価値を左右します。
4.団地購入で後悔しやすいポイント
Re・maisonでの実務上、後悔しやすいのは以下の5つです。
①階段問題を甘く見た
最も多いトラブルです。
3階以上は想像以上に負担が大きいです。
②リノベ費用が予想より高かった
給排水管の制限で、水回りを大きく動かすと追加費用がかかります。
③住人の生活音や生活スタイルが合わなかった
団地は壁が薄いところも多く、生活音トラブルも時々あります。
④管理費・修繕積立金が意外と高い
団地は棟数が多いため、修繕費の負担が重くなることもあります。
⑤将来売りにくい団地もある
全てが人気というわけではなく、
立地が弱い団地
階段5階の団地
などは売却に時間がかかります。

5.団地購入を成功させるためのポイント
Re・maisonでは、団地を購入する際に以下の5つを必ず確認しています。
立地(徒歩10分以内は強い)
管理組合の財務状況
大規模修繕の履歴
駐車場の空き状況
リノベーションの可否
この5つさえ押さえれば、団地購入は“失敗しない買い物”になります。
◆団地購入は「アリかナシか?」結論
結論はこうです。
・立地が良い
・管理が良い
・階段負担を許容できる
・リノベ前提で考える
これらに当てはまるなら、
団地購入は十分アリです。
むしろ、
新築マンションが高騰した今の時代、
手頃に駅近を買える団地は合理的な選択肢といえます。
千葉市内でも、
稲毛海岸、検見川、幕張、作草部あたりの団地は引き続き安定した人気があります。










