こんにちは、Re・maison(リ・メゾン)の梅田です。
土地選びは「立地と価格」だけを見て判断すると、高確率で失敗します。
とくに千葉市のように地形の変化が大きく、昔からの住宅街も多いエリアでは、
“買ってはいけない土地の定番パターン” が存在します。
住宅購入の相談を受けていると、
「この土地、どう見ても危険なのに価格が安い…」
「ここは条件が良さそうなのに、なぜか売れ残っている」
そんなケースが山ほどあります。
この記事では、不動産のプロとして実務の中で数えきれないほど見てきた
“買ってはいけない土地の特徴”を14項目にまとめました。
費用リスク・生活リスク・将来の資産性の3軸で整理しているので、
この記事を読むだけで「危険な土地」を避ける力が身につきます。
1.買ってはいけない土地の本質
「表面に出てこないリスク」に気づいていないことが原因
です。
地盤
法規制
高低差
私道
インフラ
隣地関係
擁壁の安全性
将来の資産性
これらは、素人が見た目だけで判断するのはほぼ不可能です。
そして怖いのは、
問題のある土地ほど“価格が安く魅力的に見える”
ということ。
だからこそ、最低限の知識を身につけておく必要があります。

2.買ってはいけない土地の特徴14選
ここからが本題です。
実務で実際にトラブルになったり、選ばないほうがいいと判断されるケースを厳選しました。
① 擁壁が古い or 誰のものか不明な土地
擁壁は10年・20年で劣化します。
誰の所有か・点検履歴があるかを確認できない土地は危険度が高い。
補修費用は数百万円〜数千万円レベルになることもあります。
② 高低差が大きい土地
造成費、擁壁、排水、階段…
平坦地に比べてトータルコストが跳ね上がります。
千葉市は意外と高低差が多いので要注意。
③ 私道負担がある or 私道の権利が曖昧
私道の持分がない
通行掘削承諾書が取れない
私道の所有者が不明
このどれかがあるだけで再建築ができないケースもあります。
④ 再建築不可の土地
「安すぎる土地」は、まずここを疑うべきです。
建て替えできないため、資産価値が大幅に下がります。
⑤ 接道義務を満たしていない土地
建築基準法の“4m道路に2m接する”に合致していない場合、そもそも家が建ちません。
⑥ セットバックが必要な土地
一見広く見えても、実際は道路に敷地を返す必要があり、使える土地が狭くなることがあります。
⑦ 道路付けが悪い土地
北側接道
T字路の突き当たり
交通量が多い道路沿い
一方通行で車が入れづらい
生活導線に影響が大きく、将来の売却も難航しやすいです。
⑧ 旗竿地(敷地延長)
プライバシーは確保しやすいですが、
日当たりが弱い
車の出し入れがしづらい
建物プランが制限される
などの理由から、資産性は低め。
⑨ 下水が本下水でない(浄化槽エリア)
維持管理の手間・費用が増えます。
また売却時にも嫌われがち。
⑩ 電柱・支線が敷地にかかっている
駐車計画が狂い、設計の自由度が大幅に狭まる。
移設は原則有料で、10〜40万円ほどかかることも。
⑪ 狭小地・変形地
三角形・台形など設計が難しい土地は、
希望の間取りが入らないケースが多く、建築費も上がりがち。
⑫ 境界が確定していない土地
隣地とのトラブルの元。
後々の売却でも大きなマイナス要因になります。
⑬ 水害・土砂災害リスクが高いエリア
ハザードマップは必ず確認。
保険料が上がり、将来の資産性も低下します。
⑭ “売れ残っているのに理由が説明されない土地”
価格の安さに飛びつく前に、
「なぜ残っているのか?」
を必ず確認すべきです。
多くの場合、
・隣地関係
・境界問題
・地盤
・インフラ
・特殊な法規制
いずれかの“見えない理由”が存在します。

3.失敗しないための土地チェック方法
■ チェックポイント
① 道路幅・車の出し入れ
生活導線に直結。
② 周辺の建物の高さ・日当たり
隣家の配置で日当たりが消えるケースは多い。
③ マンホール・電柱位置
地味ですが暮らしに大影響。
④ 近隣住民の属性
昼間と夜で雰囲気が変わるエリアもあります。
⑤ ハザードマップ(必須)
千葉市は区ごとにリスクが大きく異なります。
4.千葉市で特に注意すべき土地のタイプ
千葉市は地形・歴史・再開発のバランスにより、注意すべき土地が明確です。
■ 稲毛区
高低差の大きい住宅地が点在
古い擁壁のエリアも多い
慎重にチェックが必要。
■ 美浜区
埋め立て地のため地盤は強めだが、液状化リスクは確認必須
海風による外壁劣化も見ておくべき
■ 花見川区・若葉区
道路が狭い旧住宅地が多い
私道負担のあるエリアが多いので注意
■ 中央区
駅近は人気だが、敷地の形が悪い土地が多め
建築規制が複雑なエリアもある

5.購入してはいけないケースと成功例
ケース①:安さだけで擁壁のある土地を買い、補修で数百万
擁壁の修繕が必要になり、建築費が大幅増。
ケース②:日当たりが悪い土地で間取りが入らず断念
形状・周囲の建物の影響で理想の家が建てられなかった例。
ケース③:私道の権利関係が曖昧で融資NG
引き渡し直前にローンが通らず、購入中止に。
ケース④:平坦で道路付けの良い土地を選んで正解
資産性の高さ・生活のしやすさの両方が確保できた例。










