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【マンションの修繕積立金の値上げについて新たな基準が】
2024-03-31

【マンションの修繕積立金の値上げについて新たな基準が】


 

マンションの修繕積立金の値上げについて新たな基準が


先日、こんなニュースを目にしました。


国土交通省が「マンションの修繕積立金について、段階的に引き上げる場合の増額幅を、当初額の約1.8倍まで」とする基準を設ける方針のようです。


この方針の理由は、修繕積立金の増額幅が大きすぎて住民の合意が得られず、
修繕積立金が足りなくなるのを防ぐのが狙いとのこと。


たしかに、先日、あるマンションの総会で、
修繕積立金の値上げが、総会で否決になったというお話を聞きました。(区分所有者である管理組合員のうち過半数の賛成が必要)


「当初の修繕積立金額の約1.8倍まで」とは?


基準案では、改修に必要な額を計画期間の月数で均等に割った額をベースに、当初の額を低くしすぎないよう下限はその0.6倍、上限は1.1倍とする。当初額が下限なら、増幅額は最大で約1.8倍になる予定。


べースとは?

仮に、長期修繕計画で、30年間で5億円の改修費用がかかる場合、1年間で約1,660万円が必要となります。1ヵ月だと約140万円になる計算です。
総戸数が100戸のマンションだと、1戸あたりで月額の修繕積立金が平均で約14,000円必要になります。※実際は、㎡数あたりで計算することになりますが。


ベースを14,000円にした場合、今回の基準案での新築分譲時の修繕積立金は、

下限:14,000円×0.6倍=8,400円

上限:14,000円×1.1倍=15,400円 になり、今後増額するとしても、ここまでになります。

下限(8,400円)→上限(15,400円)は約1.8倍になり、最大で約1.8倍が上限になります。

ということは・・・


今まで、新築分譲マンションの修繕積立金は最初はかなり安く設定されており、年数が経つにつれて、段階的に増やす方式をとっていました。

それは、販売業者が目先の負担を低く抑えることで売りやすくしているケースも多かったと思います。


この基準案では、

「新築分譲時からある程度の基準で修繕積立金を設定しましょう」ということなので、
新築分譲マンションを検討されている方は、絶対に修繕積立金が今までに比べ、
高めの設定になることを認識しておいたほうがいいかもしれませんね。


国交省の調査では、長期修繕計画に対して積立金が「不足している」というマンションの割合は34.8%・・・


たしかに、最初からある程度の修繕積立金を集めることによって、中古で購入する方も修繕積立金の上限がわかっているほうが、安心して買いやすくなると思います。


正しい知識をもって購入の選択していただければと思っております。


 

ページ作成日 2024-03-31

このコラムを書いた人

株式会社Re・maison 梅田雅人

不動産の取引は600件超しているので、不動産知識についても絶対的な自信があります。シングルファザーとして9歳、4歳の2人の男の子の子育て、仕事に日々奮闘中です!いままでの経験と実績を活かして、多くの方により良い提案していき、安心して購入できるよう努めてまいります。

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