
こんにちは、Re・maisonの梅田です!マンション購入の相談を受けていると、よくこんな声を耳にします。 「予算は○○万円くらいで考えています」、「月々の返済が○万円なら大丈夫かなと思ってます」
もちろん、どれも大事な目安です。ただ、それだけで家を選んでしまうのは、ちょっと危険かもしれません。
今回は、マンション購入で「ローン以外に毎月かかる費用」にフォーカスしてお話しします。 意外と見落としがちな、でも確実に家計に影響を与える3つのコストとは?
1.管理費|“快適な暮らし”のために必要なコスト
マンションでの生活は、共用部(エントランス、エレベーター、廊下など)の維持や清掃、防犯設備の管理などを管理会社に委託して成り立っています。 この維持管理費用が「管理費」です。 金額はマンションの規模や築年数、管理内容によって様々ですが、月8,000円〜20,000円前後が一般的です。
■意外な落とし穴
新築に近い築浅物件ほど、設備が充実して管理費が高めに設定されているケースも。 また「24時間ゴミ出し可能」や「オートロック・宅配ボックス完備」など便利な機能があると、その分コストも反映されていることをお忘れなく。
さらにもう一点。駅から遠い大規模マンションには、ジム・プール・温泉・テニスコート・キッズルーム・多目的室などの“共用施設”が充実している物件も存在します。 これらの設備は確かに魅力的ですが、日常的に使う頻度は限られることも。 そしてそれらの維持費や修繕費用は、毎月の管理費に上乗せされていることが多く、年数が経過すれば修繕積立金にも影響します。
結果として「ほとんど使っていない施設のために管理費が高くなる」という状況も。 物件の魅力として共用施設をチェックする際には、コスト面への影響も必ず確認しましょう。
2.修繕積立金|将来のための“積立”費用
マンションは年数が経つにつれて、外壁塗装・屋上防水・給排水設備の更新など、定期的な大規模修繕が必要になります。 このための費用を住人全体で少しずつ積み立てていくのが「修繕積立金」です。 かつては月5,000円程度の物件も見られましたが、最近では資材価格の高騰や人件費の上昇などの影響を受けて、月15,000円〜20,000円前後に増加しているマンションが増えています。
■見逃しがちなポイント
築浅マンションでは最初の積立金が低めに設定されていることが多く、将来的な値上げが避けられないケースがほとんどです。特に、最初から金額が明確に決まっていない「築浅物件」に関しては、将来の負担増が前提となっていることもあるため、長期修繕計画書の確認は必須です。 「月5,000円の修繕積立金」と聞いたら、安心するのではなく、「いずれ2万円になるかも」と想定しておくことが大切です。。
3.駐車場代・駐輪場代|エリアや物件により大きな差!
「車を所有している方」、「自転車を複数台使う家庭」にとって忘れてはいけないのが、駐車場・駐輪場の月額利用料です。 エリアによってはマンションの敷地内に駐車場がない場合もあります。 近隣に月極駐車場を借りるとなると、月1万円〜2万円以上になることも。
■想定外になりがちな事例
●駐車場は抽選制で必ずしも入居後すぐに借りられない
●大型車やハイルーフ対応の区画は別途料金がかかる
●駐輪場に空きがない、2台目から有料というケースも
【具体的なシミュレーション例】
仮に月8万円の住宅ローンを組んだとしても…
管理費 12,000円
修繕積立金 20,000円
駐車場代 15,000円→ 合計:月47,000円の追加費用
ローン以外に月12万円以上の支出があるケースも珍しくありません。