
こんにちは。Re・maisonの梅田です。マイホーム購入を考え始めたとき、多くの方がまず直面するのが「住宅ローンが組めるかどうか」という不安です。
特に最近では、単身者の住宅ローン審査が年々厳しくなっているという声も聞かれるようになりました。では、なぜ単身者へのローン審査は厳しいのでしょうか?
この記事では、単身者の住宅ローン審査の実態とその背景、対策について、千葉で不動産売買を行うRe・maisonの視点からわかりやすく解説していきます。
1.住宅ローンの審査が厳しくなった背景とは?
近年、住宅ローンの審査基準はより厳格になってきています。その背景には、以下のような理由が考えられます。
◯ 金融機関の審査体制の強化
2024年現在、日本の金融機関では融資に対するリスク管理が一層強化されています。特に、住宅ローンを悪用した不正融資(投資目的でのローン申請など)への対策として、個人の属性や職業、将来の返済能力に対するチェックが厳しくなっています。
◯ 社会情勢の変化と将来リスクの重視
コロナ禍をきっかけに、雇用や収入の不安定化が課題として浮き彫りになりました。金融機関側も、返済リスクがより現実的なものとして捉えるようになり、審査では「今の収入」だけでなく「将来にわたって安定的に返済できるか」に重きを置いて判断するようになっています。
◯ 単身者=リスクが高い?
特に単身者の場合、以下のような理由で金融機関からの評価が厳しくなる傾向にあります。 世帯収入が1人分であるため、収入減少リスクが高い 生活費や返済を支える配偶者などの支援が見込めない 投資目的と誤認されやすい
2.単身者のローン審査で起こっている“現実”
◯ 男性単身者の場合
30代の男性で、会社の規模も大きく、年収も十分ある方でも、ローン審査が通らないことがあります。その主な理由は「投資目的の疑いがかかる」ことです。 特に今、ワンルームマンションなどへの“サブリース投資”が問題になっていることもあり、男性の単身購入=投資物件の購入と疑われやすくなっているのが実態です。 また、意外な落とし穴が「スーパーホワイト」と呼ばれる信用情報が真っ白なケース。クレジットカードを使ったことがない、ローンを一度も組んだことがないという方は、金融機関にとって「信用実績がない」=「評価しづらい」対象となってしまいます。収入が高くても、まったくクレジットヒストリーがないことで「裏があるのでは?」と見なされ、ローン否決となることもあるのです。
◯ 女性単身者の場合
女性の場合、投資目的で見られることは少ない一方で、「将来的に結婚・出産で仕事を辞めるかもしれない」というライフイベントの影響を考慮され、やや厳しめに見られる傾向があります。 「いずれ働けなくなるかもしれない」「産休・育休中の収入が減るのでは」という金融機関側の推測が影響し、返済能力に対して慎重な判断がされるのです。
3.審査が通らない“その他の理由”とは?
単身者かどうかに関わらず、次のような要素も住宅ローンの審査には大きな影響を与えます。
◯ 雇用形態と勤続年数
正社員か契約社員か、パート・アルバイトか 勤続年数が1年未満の場合、審査は非常に厳しくなる
◯ 他の借り入れがある場合
カーローン、スマホの分割払い、消費者金融からの借入 返済比率が基準を超えると否決の可能性が高まる
◯ クレジットカードの使い方
支払い遅延があるとブラックリスト扱いになる 利用限度額に対して常に高額利用しているとリスクと見なされる