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築年数とともに上がる?マンション修繕積立金の値上げ理由と対策
2025-03-11

築年数とともに上がる?マンション修繕積立金の値上げ理由と対策



築年数とともに上がる?マンション修繕積立金の値上げ理由と対策

マンションを購入する際、毎月のローン返済額だけでなく、管理費や修繕積立金も重要な維持費用です。特に近年、築年数の経過とともに修繕積立金の値上げが話題になることが増えています。本記事では、マンションの修繕積立金がなぜ上がるのか、その理由と将来的な負担増を回避・軽減するための対策について詳しく解説します。


修繕積立金とは?

修繕積立金とは、マンションの共用部分の大規模修繕工事や設備の更新、緊急修繕などに備えて、区分所有者全員で積み立てる費用です。マンションは戸建て住宅と異なり、エレベーターや共用廊下、外壁、屋上防水など多くの共用設備を有しています。これらの維持・改修を適切に行うことで、建物の安全性・資産価値を維持することができます。


なぜ修繕積立金は値上がりするのか?

マンション購入時に設定される修繕積立金は、築浅のうちは比較的安く設定されていることが多いです。しかし、築年数の経過とともに修繕費用は増大し、それに伴って積立金も値上げされる傾向があります。その主な理由は以下の通りです。

①大規模修繕の実施周期

通常、マンションは12〜15年ごとに大規模修繕工事を行います。屋上防水のやり替え、外壁の塗り替え、エレベーターや給排水管の交換など、工事の範囲が広く費用も高額になります。このため、工事に向けた資金確保のため積立金が値上げされます。

②建築資材・人件費の高騰

昨今、建築資材価格や建設業界の人件費は上昇傾向にあり、修繕費用も年々高くなる傾向があります。これに対応するため、管理組合は修繕積立金の値上げを検討する必要があります。

③修繕積立金不足の発覚

分譲当初、低めに設定された修繕積立金では将来的な工事費用を賄えないケースも少なくありません。長期修繕計画の見直し時に不足が判明し、急な値上げが決定されることもあります。


修繕積立金値上げの実例

たとえば、築10年のマンションで月額10,000円だった修繕積立金が、大規模修繕前に15,000円へ、2回目の大規模修繕後には20,000円超えとなる例もあります。国土交通省の調査では、築25年以上のマンションでは平均で15,000〜25,000円程度まで増額するケースが一般的とされています。


将来的な負担増を抑える対策

①管理組合の健全運営

適切な長期修繕計画の策定と、定期的な計画の見直しが大切です。管理会社任せにせず、所有者も積極的に総会や理事会に参加しましょう。

②一括修繕ではなく段階的修繕の導入

一度に多額の工事を行うのではなく、優先順位をつけ段階的に修繕する方法も検討できます。これにより一時的な大幅な負担増を避けられます。

③修繕積立金の適正額を確認

購入前にマンションの長期修繕計画書を必ず確認し、修繕積立金の額と今後の値上げ予定を把握しておくことが重要です。


まとめ

マンション修繕積立金は、将来的な建物維持・価値維持のために必要不可欠な費用です。築年数の経過に伴う値上げは避けられない側面もありますが、事前に適正な長期修繕計画の確認や、管理組合の健全な運営に参加することで、無理のない範囲で将来的な負担を抑えることができます。マンション購入を検討する際は、物件価格だけでなく、維持費の内訳と今後の見通しも含めた総合的な判断が大切です。


参考・出典

 

ページ作成日 2025-03-11

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